スウェーデンより

月刊 貴子 on 6月 1st, 2010
 

前回に引き続き、スウェーデンの片田舎にてこのメッセージを
書いています。今回のスウェーデン滞在もほぼ2週間を過ぎようとしていますが、日々新しい発見があり、まるでスポンジのようにさまざまなことを吸収している毎日です。この2週間の間のできごと、感じたことなどを綴ることにしますね。

アンビエンテ スウェーデン風景

【武道大会】

先週のウィークエンドはウプサラという町で武道大会が行われ、そこで私は着物を着て、にわか大和撫子になりすまし、日本の伝統、手ぬぐいの販売を手伝いました。アンビエンテ スウェーデン 浴衣この武道大会は、剣道、居合道、薙刀道、杖道(じょうどう)、弓道を習っている250人がそれぞれの種目で競いあうという大会でした。下は10代、上は70代のスウェーデン人が、一同に袴を着用し集まりました。見たところ、その心意気は趣味の範囲を超えていて、日本語を話す人も何人もいたし、みんな日本文化に興味津々という感じです。

アンビエンテ スウェーデン 武道大会武道を習い始めたきっかけは、サムライムービー(ラストサムライの影響は大)やマンガを見てサムライに憧れたとか、メンタルトレーニングのためとか、動機はさまざまのようです。みんな一様に礼儀正しく、会場に入る際にも一礼し、当日の日本式のお弁当もきれいにお箸を使って食べていました。こうやって外国にて、日本の礼儀を守っている人たちがいることを知ってとても嬉しく思いました。
 

【FIKAフィーカ】

スウェーデンでは午後3時、フィーカと呼ばれるおやつの時間があります。会社に勤める重役も工場で働く人々も3時になると、コーヒーと甘いものでしばしの時間を楽しみます。従業員の多い会社ではケーキやクッキーが配られたりすることもあるようですが、たいがい、自宅からお菓子を持って行ったり、会社の自動販売機で買ったりするそうです。アンビエンテ スウェーデン FIKAフィーカ
私もフィーカをしようと、町のスイーツショップを覗いてみましたら、さまざまなケーキや菓子パンが並んでいました。ケーキに関しては、日本に比べて、サイズはひとまわり大きく、どっしりとしていて、真っ白な生クリームがたっぷりと使われています。でもクリームは決して甘過ぎないのが特徴のようです。
こちらでは自家製のケーキやパンを作る人が多いのですが、ちょっと驚いてしまったのは、男性もよくケーキやパンを焼くことです。写真にあるのはフィーカによく登場する、カネールブッレと呼ばれるシナモンロールで、友人(男性です!!)が焼きました。そういえばこちらでは、編み物をする男性も多いのです。
あるときはサムライに変身し、あるときは家庭的なことを楽しむスウェーデン人の男性っておもしろいですね。

 

【スピリチュアリティ】

アンビエンテ スウェーデン スウェーデンの森こちらに到着してから、毎日、森に行っています。まぶしい朝の真っ白な太陽の光の中を、またはピンク色に染まった暮れゆく空を仰ぎながら、もみの木、パインツリー、メープル、樫の木の中を歩いています。私はどちらかというと、自然豊かな田舎よりも都会が好きで、田舎にあそびにいってもすぐに都会に戻りたくなる方だったのに、今はスウェーデンの森にすっかり魅了されています。
森の中にぽつりぽつりと見えるスウェーデン独特の真っ赤に塗られたかわいい民家を過ぎ、牛やひつじを横目に見ながら、どんどん森の中を進んで行くと、鳥のさえずりだけが聞こえる神秘的な深い森の世界に入り込むことになります。
私は職業柄、たくさんのスピリチュアル系の本に目を通し、セミナーなどにも参加し、ヨガをし、瞑想もし、それなりにスピリチュアリティを学ぶために時間を割いてきましたが、アンビエンテ スウェーデン スウェーデンの風景ここスウェーデンにおいては本など読まずして、ごくごく自然に精神性が高まる気がします。
スウェーデンの人をみていても、なんだか彼らは私たちよりもスピリチュアルな感じがするのです。国土の半分は森であるスウェーデンは、町の中に住んでいたとしても、森や美しい湖まではそう遠くなく、なんらかの形で常に自然に親しむ生活がスピリチュアリティを作っているようです。それから、こちらでは家族と暮らしていても、一日の何分間か静かに本を読んだり、庭、またはベランダでぼんやりとした時間を過ごし、毎日、自分と対話する時間を持つといいます。
今までは何かあると本に頼ったり、人に相談していましたが、スウェーデンにいる間は、自然からたくさんのメッセージを受け取れる気がします。スウェーデン人の友人は、何か解決したい問題があったり、悩んでいるときは、森の中を歩くことにしていると言っていました。だれもいない森の中を歩くと、あるとき何の音もしない時間があって、その時間はまさに瞑想の時間なのだそうです。

そういえば、アンビエンテ スウェーデン 暖炉スウェーデンは私が今まで訪ねたヨーロッパの国々、ドイツ、フランス、オーストリア、イギリスに比べ、アロマテラピーやヒーリング系アイテムを扱うお店が圧倒的に少ないように思います。その理由は、身近に自然の香りやぬくもりがあるからではないかと思います。夏でも日が落ちたあとは肌寒いスウェーデンでは日々の暮らしに暖炉やキャンドルがあります。辺りが薄暗くなると、暖炉に火を入れ、香り高いジュニパーの木枝を放り込み、キャンドルに火をともします。日々そんな生活をしていると、自然にスピリチュアルになっていき、そしてセルフヒールができるのではないかと思います。
暖炉の前で、暖かなひざ掛けに包まれてコーヒーを飲んでいたら、すっかり眠くなってしまいました。自然の豊かさに感謝しながら今日は眠りにつくことにします。

月刊 貴子